先日、山口県下関市でアジリティ競技会があった。
地方大会は独自の色があり、このクラブ大会はのんびりとして、ほのぼのとした大会である。
今回は審査員として参加した。
出走犬の中にタカラというボーダーコリーがいた。
この犬はもとアペックスに居た犬である。
ペットショップで売残り、頼まれて引き取った子である。
連れて来た時、目の上に1本白い宝毛があり、迷わずタカラと命名した。
この犬は何か幸福をもたらす犬に違いないと思った。

しかし翌日、その宝毛が抜け落ちて普通の犬になった。

タカラは明るい子ではあったが、ボーダー的な片鱗は一切見えない。

新人スタッフの練習になればと

そこで、本格的に担当になったのが眼鏡マニアのZ君

Z君はコツコツと訓練してアジリティや家庭犬の大会にもタカラを出すようになった。
アジリティも徐々にボーダーの片鱗？を？
待機中に、やたら興奮するようになってきた。

ちょっと残念なのが、いざ走り始めるとその興奮が冷めてしまう事だろうか、
常に標準タイムと戦っていた。

そんなタカラではあるが、Z君には宝であったのかもしれない。

Z君は、アペックスを巣立つ際にタカラも一緒に連れて行くことを希望した。

その後も地道に練習してアジリティ３度まで昇格

そして、先日見事クリーンランで10歳にしてアジリティチャンピオンを完成させた。
頑張ったZ！ 頑張ったタカラ‼︎

決して才能豊かな犬ではない。
そんなタカラを根気よく教えてきた事、そして目標をやり遂げた経験はZ君の貴重なキャリアになる事だろう。

タカラの最後の走りを審査できた事を嬉しく思う。

クリーンラン、そしてチャンピオン完成‼︎

おめでとう
いや？
そう言えば引退試合は来月のアペックス大会とか？言ってた？ような
？？？？

まあ 兎に角おめでと