先日実家の佐賀に帰った。年が明けて初めての里帰りである。
母は張り切って夕食を色々作って用意してくれていた。
私は高校を卒業するまで佐賀で過ごし、その後は家を出て暮らしている。

家を離れると、それまで気付かなかっ事に気付いたり、それまで当たり前に受け入れていた事に違和感を感じたりするものだ。

しかし、外での生活が長くなると逆に生れ育った頃の習慣を忘れていたりもする。

例えば食に関しては生れ育った環境が基準となりあまり食べ物に対してこだわりも無かった。
盛り付けの美しさとかにも無縁であり、気にした事も無かった。

が•••••

今回母親がシチューを作っていて、テーブルに兄嫁が運んできた。

そのシチューは味噌汁茶碗に入っていた。

思い出した。

そう言えば我が家ではシチューは味噌汁茶碗で食べていた。しかもスプーンではなく箸で食べていた。

兄嫁も大庭家の、この風変わりなしきたりに慣れたんだろうなと思いつつ、味噌汁茶碗に注がれたシチューを箸で食べた。

福岡に戻りその話をスタッフにした。
すると驚いた事に2人の、スタッフは自分の実家でもシチューは味噌汁茶碗についで箸で食べると言うではないか。

その2人の実家は佐賀である。

という事は、大庭家の風習が変であったのではなく、コレは佐賀の風習？なのか？

兄嫁の実家も佐賀である。

所変わればなんとやら

【佐賀県民はシチューを味噌汁茶碗についで箸で食べる】

これは新鮮な発見である。